結論:月額の安さではなく「何が含まれるか」で選ぶ
WordPress保守会社を選ぶときは、月額料金よりも、バックアップ・更新・復旧・サポート時間の範囲を比べてください。同じ月額でも、復元作業が別料金だったり、障害対応が営業時間内だけだったりと、条件が大きく異なります。この記事では、契約前に確認したい12項目と、見積もりを同じ条件で比べる方法を整理します。
保守の依頼先は大きく4種類
| 依頼先 | 特徴(一般的な傾向) | 向いているケース |
|---|---|---|
| Web制作会社 | 自社のサイトを作った会社に頼める。サイトの構造を把握している | 制作と保守を一社に任せたい |
| 保守・運用代行の専門会社 | 複数サイトの保守経験があり、監視や緊急対応の体制を持つ場合がある | 障害対応・セキュリティを重視したい |
| フリーランス | 柔軟で費用を抑えやすい場合がある。対応時間や引き継ぎ体制は個別に確認が必要 | 小規模サイトで相談しながら進めたい |
| サーバー会社のオプション | サーバー側のバックアップや簡易的な管理が中心の場合が多い。サイト内容の検証までは含まれないことがある | 最低限の自動バックアップを確保したい |
どの依頼先でも、実際の対応範囲は会社ごとに異なります。種類ではなく、次の確認項目で判断してください。
契約前に確認したい12項目
| # | 確認項目 | なぜ重要か |
|---|---|---|
| 1 | バックアップの頻度と保持期間 | 毎日か週1回か、何日分残るかで、戻せる時点が変わります |
| 2 | 復元作業が料金に含まれるか・回数に上限があるか | 障害時に追加費用がかかるかどうかの分かれ目です |
| 3 | 更新の対象範囲 | 本体のみか、テーマ・プラグインも含むかを確認します |
| 4 | 更新前の検証 | 検証環境での確認の有無で、更新後の不具合リスクが変わります |
| 5 | セキュリティ対策 | 改ざんチェックの頻度、脆弱性情報への対応、緊急更新の扱いを確認します |
| 6 | 障害時の対応時間 | 24時間監視でも、復旧対応は営業時間内の場合があります |
| 7 | 営業時間外の扱い | 夜間・休日に止まったときの連絡方法と対応方針を確認します |
| 8 | 連絡窓口 | メールのみか、電話サポートがあるかを確認します |
| 9 | コンテンツ更新の範囲 | 月の更新回数、ページ追加・画像作成が別料金かを確認します |
| 10 | 最低契約期間と解約条件 | 縛りの期間、解約の申し出期限、解約時のデータ引き渡し条件を確認します |
| 11 | 他社制作サイトへの対応と初期調査 | 初期調査の費用、調査後に追加作業費が出る可能性を確認します |
| 12 | 報告の有無 | 作業内容を月次などで報告してもらえるかを確認します |
見積もりを同じ条件で比べる方法
複数社の見積もりは、総額ではなく、上の12項目を同じ表に書き出して比べます。回答が曖昧な項目は、そのまま質問して確認してください。
| 項目 | A社 | B社 |
|---|---|---|
| 月額(税別) | ||
| バックアップ頻度・保持 | ||
| 復元作業(回数・費用) | ||
| 更新範囲(本体・テーマ・プラグイン) | ||
| 障害対応の時間帯 | ||
| コンテンツ更新 | ||
| 最低契約期間 | ||
| 初期費用・初期調査 |
月額が低い見積もりは、含まれる作業が少ない可能性があります。安い理由を、含まれない作業の一覧で確認すると、判断を誤りにくくなります。
サイトが表示されなくなったとき、復旧は保守に含まれる?
復旧が保守料金に含まれるかは、契約によって異なります。確認したいのは次の点です。
- バックアップからの復元が、月額に含まれるか。回数に上限はあるか
- 原因調査や、改ざん・マルウェアの除去は別料金か
- 復旧対応の時間帯(営業時間内のみか)
- バックアップが存在しない場合の扱い
契約後にトラブルが起きてから条件を知ることがないよう、見積もり段階で必ず確認してください。復旧費用の考え方はWordPress保守の費用と作業範囲に整理しています。
保守会社を乗り換えるときの注意
乗り換えの前に、ドメイン、サーバー、DNS、WordPress管理者、バックアップ保存先の契約者とログイン情報を一覧にします。現在の契約の終了前に、データの引き渡し条件を確認してください。詳しくは保守会社を変更するときの注意点をご覧ください。自分で保守するか迷う場合はWordPress保守は自分でできる?も参考になります。
ウェブサイの保守サービスの例
参考として、ウェブサイの条件を上の項目に沿って示します(税別。最新の内容は料金プランのページをご確認ください)。
- 月額:ライト15,000円〜、スタンダード30,000円〜、プロフェッショナルはお見積もり
- バックアップ:1日1回、最長30日分を保持。緊急時の復元は、ライトが月1回まで、スタンダードは回数無制限
- 改ざんチェック:1日1回
- 監視と対応:死活監視はツールによる24時間。障害対応は平日9:00〜18:00が原則で、営業時間外はベストエフォート
- 他社制作・自社制作のテーマにも対応。初期調査は無料(結果によっては別途作業費用が発生する場合があります)
- 最低契約期間:6ヶ月(30日前の申し出で解約可)
詳しくはWordPress保守・運用代行サービスをご覧ください。
よくある質問
WordPress保守の月額が安い会社と高い会社は、何が違いますか?
含まれる作業と対応体制が違います。バックアップの頻度、復元の回数、更新前の検証、障害対応の時間帯、電話サポートの有無などで、月額は変わります。総額ではなく、同じ項目で比較してください。
保守契約に最低契約期間はありますか?
会社によって異なります。ウェブサイの保守サービスは最低契約期間が6ヶ月です。契約前に、解約の申し出期限と、解約時のデータ引き渡し条件も確認してください。
サイトが止まったときの復旧は、別料金になりますか?
契約によります。バックアップからの復元が月額に含まれるか、回数に上限があるか、原因調査やマルウェア除去が別料金かを、見積もり時に確認してください。
サイトを作った制作会社に保守も頼むべきですか?
必ずしも必要ではありません。制作会社はサイトの構造を把握している利点がありますが、他社制作のサイトでも保守できる会社は多くあります。保守の対応範囲と体制で選んでください。
夜間や休日にサイトが止まったとき、対応してもらえますか?
会社によって異なります。24時間の監視があっても、復旧対応は営業時間内に限られる場合があります。営業時間外の連絡方法と対応方針を、契約前に確認してください。



