結論:建設業は「電話」「フォーム」「見積依頼」を成果として計測する

建設業・工務店のGA4設定で最も大切なのは、問い合わせにつながる行動を、成果(キーイベント)として登録することです。工務店やリフォーム会社では、フォーム送信よりもスマートフォンからの電話が主な問い合わせ経路になることも多く、フォーム完了だけを数えると実態が見えません。この記事では、建設業向けに「何を成果にするか」「どう計測するか」「何を見て改善するか」を整理します。GA4の基本的な導入手順はGA4の初期設定ガイドをご覧ください。

建設業で成果として計測したい5つの行動

計測する行動内容向いているケース
電話タップスマホで電話番号のリンクをタップした工務店・リフォーム・塗装など、電話で相談する業種で重要
問い合わせフォーム完了送信後の完了ページ(サンクスページ)が表示された現地調査・見積もりの依頼
LINE・メールのタップLINE相談ボタンやメールリンクをクリックした電話以外の相談経路
資料請求・施工事例集のダウンロード資料のダウンロードボタンを押した検討期間が長い新築・大規模修繕など
採用応募採用フォームの完了ページが表示された人材募集をしている場合は別枠で計測

5つすべてを入れる必要はありません。自社の問い合わせ経路を先に整理し、実際にお客様が使っている行動から登録するのが基本です。

計測の設定方法(考え方)

GA4の管理画面の表記は変更されることがあります。ここでは、設定の考え方を示します。

フォーム完了を計測する

フォーム送信後に表示される完了ページ(サンクスページ)のURLを使うのが、最も確実で簡単です。GA4の「イベントを作成」で、ページのURLに完了ページのパスが含まれるときに、独自のイベント(例:form_complete)を作ります。作成したイベントを、キーイベントとしてマークします。完了ページがないフォームは、先に完了ページを作ってください。

電話タップ・LINEタップを計測する

GA4の標準の計測では、電話番号のリンク(tel:)のタップは取得されません。Googleタグマネージャーで「リンクのクリック」を条件に、リンクのURLが「tel:」で始まるときにGA4のイベント(例:tel_click)を送るのが一般的です。LINEのボタンも、リンク先のURLを条件に同様に設定できます。タグ設置に不安があれば、制作会社や保守担当に依頼するのが確実です。

設定後の確認

  • GA4の「リアルタイム」や、タグマネージャーのプレビューで、自分の操作がイベントとして記録されるか確認する
  • 自社・社内のアクセスを除外する
  • キーイベントとして登録したイベントが、レポートに表示されるか確認する

注意点として、電話タップは「通話が成立した」ことを意味しません。タップ数は目安として見て、実際の問い合わせ件数と照らし合わせてください。

建設業で見るべき指標

指標見ること使い方
流入元(チャネル)自然検索、Googleマップ、SNS、広告、直接のうち、問い合わせにつながっているのはどこか力を入れる集客先の判断
ランディングページ施工事例・工事別ページ・エリアページのうち、最初に見られているページと問い合わせ数伸ばす事例・直すページの判断
キーイベント数電話・フォーム・LINEの合計と内訳成果の推移の確認
デバイス別の成果スマホとPCで、電話タップとフォーム完了がどう違うかスマホ導線の改善
地域見ている人の所在地(市区町村など)商圏に合ったアクセスか

最初は「ユーザー数・流入元・人気ページ・キーイベント」の4つで十分です。月1回、決まった日に確認する習慣をつくってください。見方の基本はアクセス解析で見るべき指標をご覧ください。

Googleマップ(ビジネスプロフィール)からの流入を見分ける

Googleビジネスプロフィールに登録しているWebサイトのリンクに、計測用のパラメータ(UTMパラメータ)を付けると、地図経由のアクセスをGA4で見分けられます。例として、リンクの末尾に「?utm_source=google&utm_medium=organic&utm_campaign=gbp」のように付けます。付けないと、地図からのアクセスが検索や直接のアクセスに混ざって見えることがあります。地域集客の進め方はMEO対策(ローカルSEO)も参考にしてください。

個人情報とプライバシーの注意

GA4のイベントに、お客様の氏名・電話番号・メールアドレス・住所などを含めてはいけません。フォームの入力内容をそのままイベントに送る設定は避けてください。また、アクセス解析を使うことは、プライバシーポリシーにも記載します。詳しくはプライバシーポリシーの基本をご確認ください。判断に迷う場合は、専門家に相談してください。

よくある質問

建設業のホームページで、GA4はまず何を計測すればいいですか?

まず「電話タップ」と「問い合わせフォーム完了」の2つです。この2つを成果(キーイベント)として登録すれば、どの流入元やページが問い合わせにつながっているかが見えるようになります。LINEや資料請求を使っている場合は、あとから追加してください。

電話タップは、GA4で自動的に計測されますか?

標準の設定では計測されません。Googleタグマネージャーなどで、電話番号のリンク(tel:)のクリックをイベントとして送る設定が必要です。タップ数は通話の成立数ではないため、実際の問い合わせ件数と合わせて見てください。

フォームに完了ページがない場合はどうすればいいですか?

先に完了ページ(サンクスページ)を用意するのがおすすめです。完了ページの表示をイベントとして計測するのが、最も確実で簡単です。フォームの仕組み上、完了ページを作れない場合は、制作会社に相談してください。

Googleマップ経由のアクセスは、GA4で見られますか?

ビジネスプロフィールのWebサイトのリンクにUTMパラメータを付けると、地図経由のアクセスを見分けやすくなります。パラメータがないと、他の流入に混ざることがあります。

自社のアクセスは除外したほうがいいですか?

除外をおすすめします。社内や自分のアクセスが混ざると、アクセス数や成果の数字がゆがみます。設定方法はGA4のヘルプで確認してください。